3つの商標の種類を理解して効率的にブランディングしよう
amazonでOEM商品を販売しようとした時、商標権の取得はとても大切になりますが、現時点でも商標を取得するか?しなくても良いか?くらいの程度で考えている方が多くて驚きます。商標はすでに必須だと思っているんですが、さらにその先を見据えておかないといけない時がくるな。と感じています。
単純転売に近い形態の量産型OEMの台頭
中国商品の台頭と、セラーの販売力UPとともに、amazonでもオリジナル商品の販売が一般化してきました。2016年は今までよりもはるかに高度に一般化してきた様に思います。相乗りを経験すると、多くの場合は単独カタログの制作にチャレンジするのは当然のことと思います。
同時に、OEMに関しても、相乗りと同様に量産化する方法がテンプレート化していき、OEMカタログを量産化できる様にまでなってきました。よって現段階では、この量産を情報として販売するコンサルタントが台頭してきています。よって2017年は、同じ様な商品で、ページが違うだけの競争が激化するでしょう。カタログが違っても競争しますので、商標となるともう必須ですね。
商標がもともと持つ本来の効力
amazonで販売することが基準になりすぎるとここが思いっきり無視されてしまうんですが、そのそも商標、つまりブランドが持つ力というのは「区別」ですよね。類似の他社製品とどう違うのか?ブランドのアイデンティティを問われる部分です。つまり粗悪なブランドの商品は二度と買わないと決意させ、品質の良いブランドはステータスになるわけですね。
本来の効力を付加するためのラインナップ戦略
単品通販戦略では多くの商品を取り扱わず、なるべく少数でやった方が、中小零細企業規模では良いと思うのですが、とはいえ、商品が成功してくれば、次は種類や後続を作っていかないと続かないわけですね。いわゆるプロダクトサイクルといわれるものです。
ここをスムーズにしていくために、商標はさらに効果的に利用することが出来ます。「ハウスマーク」「ファミリーネーム」「ペットネーム」と言うものです。古来のシステムは本当によく出来ていると感心します。
ハウスマーク
CASIO
ファミリーネーム
G-SHOCK
ペットネーム
サンドマン
フロッグマン
命名する事で発揮される力
医者が病気を治すための第1歩は、病気に名前をつけることだそうです。命名されることで初めて「認識」され、解決方法も考えることができる。千と千尋の神隠しでは、名前を失うと世界に存在できなくなるそうです。
自身のブランドも命名することで初めて認識される様になります。決して大企業がなんとなくやってる「カッコいい」だけの事ではなくて、明確な意図があって実行されているわけですよね。なのでその意図をしっかりと理解することができれば、今後の方向性まで決まってくるわけです。
まとめ
量産型OEMは、2018年くらいにピークを迎えるのでは無いかと予測しています。相乗り出品の高い効率性が発見され、どんどん市場が荒れました。少しだけ高度になった、簡易的な量産型OEMが今後は台頭するでしょうが、相乗りされないだけで、競合は存在することを忘れてはいけないです。また努力なしで安定的に稼げるような事は存在しません。なぜなら周りは進化しているから。
簡単だったamazon販売も、より高いレベルのマーケティング能力が求められていくでしょうが、底なしに売れて、かつ革命的に効率的なamazonであればやりがいもありますね。