アマゾン スーパーURL ( amazon Super URL )

アマゾン スーパーURL ( amazon Super URL )

amazonの商品ページのリンクを見ると、よくわからないけど、とても長いURLを良くみないだろうか?全く同じ商品ページなのにリンクが違う。なんなんだアマゾン。長い事そう思っていた。 しかし、これには明確な意味がある。意味がないことをしないのがamazon。やつらは世界稀に見る超優秀なIT集団なのだ。この一点においては絶対な信頼をおく事ができる。クソ長いURLも無意味なんかじゃない。それどころか、amazonのSEOに多大な影響を与えるロジックなのである。

スーパーURLの原理

2016年12月14日現在、スーパーURL(super URL)での名称が一般的なっているこのシステム。具体的にどの部分を指すのかを改めて明確にしたい。Bose QuietComfort 35 この製品を具体例にしてみよう。知っての通りamazonでの最短URLは下記である。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01G4N6CSA/
末尾に /dp/ASIN としただけの非常に簡単なものだ。わざわざこの最小URLに縮小してくれるお節介なサイトも存在する。しかし下記の様な長大なURLをよく目にしないだろうか?
https://www.amazon.co.jp/Bose-QuietComfort-wireless-headphones-%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%9B%E3%83%B3/dp/B01G4N6CSA/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1481689650&sr=8-1&keywords=%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%80%80%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%9B%E3%83%B3
これこそがスーパーURL(super URL)である。この%や数字で羅列した文字列は、2バイト文字がURLに変換されたものである。変換することもできるし、変換されたものを2バイト文字に再度戻すことも可能である。そういったWEBサービスも存在する。
Bose-QuietComfort-wireless-headphones-%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%9B%E3%83%B3
この文字列を変換すると下記となる。
Bose-QuietComfort-wireless-headphones-ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン
1バイト文字であるアルファベットはそのままで、2バイト文字だけが変換されているのだ。2バイト文字を扱い、かつITにうとい日本人が、これの発見が遅れ、もともと進んでおり、1バイト文字を扱うアメリカ人が先に発見するのは偶然ではない。 さて、最初に明示した長大なURLを開くとamazonではどの様に表示されるか、きちんと確認したことはあるだろうか?実はこれ、「ボーズ ヘッドホン」と検索した際に生成されるURLなのである。検索窓の部分と、ブラウザのURL部分に注目して頂きたい。 さて、ここま説明すると、感の良い諸兄であればすでにお気付きであろう。そう。これはどういった検索キーワードから購入されているのかを、amazonがシステム的に調査するための仕組みなのである。

amazon SEO に与える影響

上記の通りであるから、amazon SEOに与える影響は甚大である事が予想された。よってあとは実践からの数値検証となる。2016年12月現在でも、amazonのSEOアルゴリズムは、直近の販売数量を最重要として見ている。であるならば、狙ったキーワードの直近販売数量が多いものほど、評価が高いのではないか?と予想する事ができた。すると条件はシンプルだ。 狙ったキーワードの検索結果1ページ目の商品の直近販売数量よりも多くの数を売る 問題はどの程度の期間、多くの販売を行う事でSEOが最適化するのか?ということである。アメリカの情報では5日間とあったが、実際には商品によるものと思われる。競合が強ければ、それなりに長い期間の継続が必要そうである。一つだけ確実だったのは、1日だけではビクともしないという事だ。私が実験した商品では3日で検索結果1ページ目に表示させる事ができた。

外部流入の意図的に行う場合に利用する

すでに時代は大量の外部流入をamazonに直接流す時代に遷移してきている。中華系セラーは特に情報が早く、メーカーが直接アメリカで販売している経緯もあるから、手法が洗練している。独自サイトでLPを作成し、ディスプレイ広告で大量のアクセスを集め、自社LPからamazonに顧客を流している。もちろん効果測定もした上でだ。さらに自社LPにアクセスした見込み客には、リターゲティング広告を打っていく徹底ぶりだ。普通にアマゾンだけやっていて勝てるはずがないのである。その時にスーパーURLは必須のテクニックと言える。

アメリカ・中国ではすでに一般化している

なんどもアメリカの話が出てきた様に、すでにアメリカでは必須のテクニックとして扱われているから、今後さらに激戦となるであろうが、日本はまだまだ知らない人の方が多い現状である。隔離された島国に乾杯したいが、中華セラーからすれば天国だ。

慎重派の意見

上記の通り、一般化するとそれを否定する思考ももちろん生まれる。慎重派は、結局システムを欺く行為(クラッキング)であるから、それを回避するシステムも開発されているだろう。もしくは今後開発されるだろう。という考え方である。その時のペナルティを恐れているのである。もちろんそれも考えられることであるから、あくまで自己責任で行うことは言うまでもない。 ただ、桜レビューの一掃にこれだけ時間がかかった経緯からして、ペナルティや対策は、思いの外遅いのではないであろうかと予測している。よってそれまでの期間はバブルを徹底的に享受するのが、ビジネスマンの真っ当な姿ではないだろうか。

まとめ

中華とUSは日本より数歩先を行っている。このことを自覚した上で、超強力な中華セラーに立ち向かわなければならない。そのためには最新の知識武装は必須である。そして彼らに立ち向かっていくことを前提に考えれば、現時点で日本で右往左往している純国産の日本セラーは敵ではない。 より目標を高く持って、大きな市場を狙っていこう。こういった知識はそのためのマストテクニックだ。