amazonで販売するするEC通販事業者が、はじめに意味が理解できずに混乱してしまうものの一つが「SKU」だ。読み方は「エスケーユー」。当然、様々な複数の要因を加味して、複合的の考えれば自ずと効率の良い形が見えてくるのだが、はじめの段階からそれを想定することは難しいので、効率の良い形を提案したい。
管理が必要になる番号の種類
将来的に管理が必要になる番号は主に下記の3種類となる。
- JANコード
- メーカー型番
- SKU
JANコード
OEMは、本質的に生産を外部委託しているだけで、業態としては「メーカー」となる。この場合商品が一般市場に流通した時に管理できる「統一規格」というものが必要になる。日本ではその統一規格としてJANコードが使用されている。
JANコードは「どの事業者の、どの商品か」を表す、世界共通の商品識別番号です。
JANコードは、商品のブランドを持つ事業者が、当センターから貸与されたGS1事業者コードを用いて、商品ごとに設定します。
通常、バーコードスキャナで読み取れるように、JANシンボルというバーコードシンボルによって商品パッケージに表示されます。
JANコードとJANシンボルは世界共通の仕組みであり、多くの国で使用されています。
JANコードは日本国内での呼び方です(JANとはJapanese ジャパニーズ Article アーティクル Number ナンバーの略)。
国際的にはEAN イアン(European ヨーロピアン Article アーティクル Number ナンバー)コード、あるいは、GTIN ジーティン-13、GTIN-8と呼ばれます。
参考 : JAN ジャンコード( GTIN ジーティン )とは

JANコードは3つの異なるコードの集合体で、申請すればJAN企業コードを割り振ってもらえる。アイテムコードは3桁で999まで番号を振ることができる。チェックデジットは計算して割り振られるので、コントロールできるコードはJAN企業コードと、アイテムコードの2種となる。
メーカー型番
メーカー型番は、メーカーである自社が独自に決める型番である。これをどのように決めるかは事業者の裁量次第ではあるが、一般的にOEM元の工場で型番があるのであれば、混乱回避のためその型番をそのまま利用する場合も多い。
その他の決め方としては、JANで利用するアイテムコードと同一の番号を振るという方法だ。これは連番で振ることになるので、番号自体に意味を持たせることは難しくなるが混乱は著しく減少する。
その他では番号自体に意味を持たせる方法だが、これは社内で採番に明確なルールを定義しなければ、のちのち大きな混乱の火種となるので、よほどのことがない限りオススメはできない。
例えばCASIOのG-SHOCKなどは、明確に定義されているのでわかりやすいが複雑だ。
- ①種類
- ②シリーズ
- ③液晶カラー
- ④ボディカラー
- ⑤仕様
- ⑥箱
参考 : Gショック(G-SHOCK)時計-品番・型番の見方
SKU
SKUは、amazonの名称だが、楽天でも同じように番号が必要になる。データベース管理する場合、必ず「ユニークキー」という番号を設定する必要がある。ユニークとは唯一という意味で、要は重複しない番号ということだ。ユニークキーがないと商品管理ができなくなる。
JANコードも、メーカー型番も、SKUもそれぞれユニークキーであり、管理する場所によって扱いやルールが異なってくる。amazonや楽天などのECも基本はデータベースでできているため、そこでも管理できるユニークキーが必要になるというわけだ。
まとめ
上記を複合して考えるに、JANは統一規格であって、かつほぼ必ず利用するユニークキーである。であれば、それを利用すると他と共通のコードとなる為、混乱を最小限に止めることは可能だ。
JAN企業コードにアルファベットを指定し、アイテムコードをSKU番号とすれば、全ての媒体で同じ番号で管理することが可能になる。
JAN企業コードは申請すると通常は3つもらえるはずだ。従って3つのJAN企業コードと、アイテムコードを使って3000アイテムを登録することが可能だ。とはいっても1000もあれば十分だが。。。
以下は具体的な採番例だ。ぜひ参考にされてほしい。
JAN企業コード |
アイテムコード |
チェックデジット |
JANコード |
SKU |
商品型番 |
456995111 |
001 |
6 |
4569951110016 |
A001 |
A001 |
456995111 |
002 |
3 |
4569951110023 |
A002 |
A002 |
456995112 |
001 |
5 |
4569951120015 |
B001 |
B001 |
456995112 |
002 |
2 |
4569951120022 |
B002 |
B002 |
456995113 |
001 |
4 |
4569951130014 |
C001 |
C001 |
456995113 |
002 |
1 |
4569951130021 |
C002 |
C002 |