コンテナで輸入すると、毎回違った問題に遭遇します。全く同じものを、全く同じ数量入荷させた場合でも、抜き打ちで行なわれる税関検査で、前回とは違った問題が発生する事もあります。今回はなんと4回目の輸入にして失敗してしまった、なんとも間抜けな失敗談です。
今回の失敗では何が原因だったのか?
原産地証明のための記載が無かった
輸入貨物は原産地を証明する記載が必要です。輸入事業者でなくてもよく見る、メイドイン○○の表記がそれです。あれは何となくやってるんではなく、義務だったんですねぇ。知らなかったわけです。そして知らなかったで済まされないのがビジネスです。
輸入商品は原産地を証明する記載が必要である
輸入貨物に、原産地を証明する記載が無い場合、「産地国誤認」の可能性があるとして、差し止められてしまいます。今回は「シールを貼れ」と命令が下りました。メイドインチャイナのシールを貼って、もう一回確認してもらって、初めてOKが出されます。
実際どのくらいの追加費用が発生したのか?
追加で発生した費用の詳細
項目名
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単価
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価格変化
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税
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コンテナ横持料 |
15,000
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無し
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免税
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デバン作業料 |
25,000
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無し
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免税
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原産地貼付作業料 |
30,000
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有り
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免税
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配送ドレージキャンセル料 |
18,000
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無し
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課税
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税関検査作業料1 |
5,000
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無し
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免税
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税関検査作業料2 |
5,000
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無し
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免税
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X線検査料 |
16,200
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無し
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免税
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合計でいくらかかったのか?
税関検査の為に必要だった費用
26,200円
シールを貼るためだけに必要だった費用
88,000円
全部の合計
114,200円
発生費用の詳細
コンテナ横持料
横持ち(Carrying from Storage to other Storage)は元の場所と、後の場所が変わると発生します。シールを貼るのに場所を移動する必要があったため発生しました。
デバン作業料
デバンはデバンニング(Devanning)の略称で、コンテナを開梱して、商品や貨物を取り出す作業のことです。一回全部出すという事は、コンテナから全部出すんですね。コンテナごと運んでくれるのであれば、これが発生しないのです。
原産地貼付作業料
今回問題になった、産地国を証明するための、メイドインチャイナのシールを貼るための作業料金です。100ケース、1400個全部に貼ってくれて、30000万円だったので、まぁ良心的だったと思います。
配送ドレージキャンセル料
ドレージっていうのが、コンテナをそのまま目的地に届けてくれる事を言います。今回はそのドレージを手配していたわけなのですが、デバンしてドレージが不必要になったため、それをキャンセルしました。もちろんキャンセル料が発生するわけです。
税関検査作業料
税関検査は、最初に行なわれる検査と、作業が正しく行なわれているかを確認するのの、合計2回行なわれました。そのため、一回につき5,000円が請求されました。
X線検査料
税関検査は抜き打ちなのですが、税関検査となると、いつもX線検査料がとられます。どうしてもX線を当てたいらしいです。
今回の事をきっかけに何を行なえば良いのか?
初めての輸入の時はシール貼ってたんですけどもね。次回からやらなくなったみたいで、私は知らないので放置されていたわけです。今回の件で初めてわかりました。シールを貼ればいいだけではあるのですが、そもそもOEMはパッケージデザインするわけなので、そのときに産地国の記載を一緒にデザインすればいいだけです。OEMするときは気をつけましょう。OEMじゃない時は、ちゃんとシール貼りましょう。