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ワークフローの作り方

ワークフローの作り方

ワークフローというのは、作業の手順をフローチャート の形式で表現したものです。時事系列、判断基準、責任の所在、開始基準と終了基準を明確にできます。有料のツールもありますが、無料ツールでも作り方さえ正しければしっかりと機能します。ワークフローの一般的な説明は「知っておきたい!フローチャートを書くときの4つの基本ルール」を読んでください。   基本的なルール 図形の色、形、機能を統一する 楕円は開始条件、終了条件 菱形は判断基準 四角は行動内容 カラムは責任の所在を明確にする 判断基準の分岐は、Yesは下、Noは横に統一する   ツールは無料のdraw.ioを利用します。ワークフローを作成しやすいように、ワークフローのテンプレートを用意していますので、コピーして利用してください。   はじめにカラムを作る はじめに、作業名をつけ、カラムに担当者名をつけていきます。カラムとは表の縦方向に並ぶ列のことです。ワークフローでは責任の所在を明確にすることが目的となるので、役職名か、個人名を入力して責任の所在を明確にします。   開始条件と完了条件を定義する 次に、緑の角丸で開始条件と終了条件を定義します。いつどのタイミングで作業が開始され、誰が何をすれば完了と判断できるのか?を定義します。   行動内容を書き出す 青い四角のボックスに行動内容を書き出していきます。書き出せるだけ書き出してしまい、並べ替えできる場合は並べてしまいます。   判断基準を書き出す 作業内容を書き出すと、作業の間に発生する分岐点が見えてきます。分岐は菱形で表します。分岐は、どういう理由で分岐するのか?という判断基準があります。難しいですが、この判断基準を言語化して記入します。   基本の流れは上から下、左から 右 フローチャート は、基本的に上から下へ、左から右へ流れていき、その流れを可視化することが目的です。逆行する場合など、流れがわかりにくくなる場合は矢印でどこに流れるのかを指定します。   ポイント 開始基準、終了基準には、具体的な内容を書き込むと明確になります。...

ポジショニングする時にニーズが見つからない場合の処方箋 其の二

ポジショニングする時にニーズが見つからない場合の処方箋 其の二

そもそも、ニーズというものをあまり考えたことがない場合、ニーズの書き出しは困難を極める。ただし、ほんの少しの工夫で、自社の商品ニーズの書き出しは誰にでも可能になる。 参考にする書籍がある。サイモン・シネックのWhyから始めよ!だ。 ゴールデンサークルでは、Why, How, What, からニーズを分析するのだが、参考書籍とはいえ、これが非常に腑に落ちにくく理解に苦しむ。 「Why:なぜ」 「How:どうやって」 「What:何を」 何を言っているんだ?お前は? まぁいい。 要点をかいつまんで言うと、多くの場合は「What / 何を」機能や成分から説明を始めるから心に響かず、「Why / なぜ」それはそもそもなぜ必要なのか?という所から説明を始めれば説得が容易になると言うものだ。初めからそう言え。 ECにどうやって応用していくのか? 私たちが気になっているのは、もちろん理論ではなく、それをどうやってECに応用することで儲けることが出来るか?である。 自社の現状を考えてみる 多くの場合、EC事業者は「すでに商品が決まっている」状態で販売戦略を考える必要に迫られる。そうでなくて一から作るのであればそれはとも良い状況だと言えるが、多くの場合はそうではないように思える。つまり「機能面が確定している」という制約がある。つまり、WhatもHowも確定している。 What How Why 従来の2倍軽い 新技術の金属加工 ?????? つまり足りないのはWhyだけで、それがニーズなのだ。これをどう説明するか?が問題だ。というか、このWhatとかHowとかの分かりにくさと言ったらない。面倒なんで組み替える。 どんな事がデキるの? どうしてデキるの? Why...

5つの評価軸で点数をつけてレベル評価する

5つの評価軸で点数をつけてレベル評価する

ポジショニング戦略には、思想設計が異なる5ウェイポジショニング戦略がある。5ウェイポジショニング戦略は、レベルに応じた点数で評価する仕組みで、競合とどのよう差別化し、どの要素にリソースを投資するかを考える上で、とても具体的な方法論である。 5つの評価基準 5ウェイポジショニング戦略では、5つの異なる評価軸を持っている。 価格 アクセス サービス 経験価値 商品 3つのレベル評価 これらの価値基準を、更に3レベル評価して点数付けをする。 レベル3・選び出される・5点 レベル2・差別化できている・4点を レベル1・受け入れる・3点 それ以下・拒否される 点数とレベルの数字が一体化していないところがややこしい。同じでいいではないか。冗長である。従って、結果が変わらないのであれば、点数やレベルを変更しても良いと個人的には思う。従って下記の方がシンプルだ。 レベル5・選び出される・5点 レベル4・差別化できている・4点を レベル3・受け入れる・3点 それ以下・拒否される 5つの基準を元に採点する 5つの評価基準を元に、自社、そして競合を採点しよう。それぞれの基準値は、表で表すと理解しやすくなる。 価値基準 顧客の期待 レベル5 レベル4 レベル3 それ以下 点数 選び出す 好む...

ポジショニングする時にニーズが見つからない場合の処方箋 其の一

ポジショニングする時にニーズが見つからない場合の処方箋 其の一

Q. ポジショニングする時に、競合のニーズが分からないし、自社のニーズも分からない。 A. よく調べてないだけ ポジショニング理論は、本当に網羅的にマーケットを言語化していて、少しのヒントがあれば行動に移しやすくなっている。 ただし、理論を受け入れても、それを行動に転化できなければ結局意味はない。行動に結びつかない原因が数点あるが、それらを回避するため下記の3点を実行すれば問題ない。 ポジショニング理論に全幅の信頼を置く スペック調査を十分に行う 具体的なポジショニング方法を理解する ポジショニング理論に全幅の信頼を置く なかでも結構重要なのが、元も子もない信頼の問題だ。多くの場合「やると決めたらやる」という決意が欠如している。これこそが根本的な問題なのだ。 やろうがやるまいが、失敗したら全て人のせい。では上手くいくものも上手くいかないものである。やるかやらないか決める自由は当然あるが、やるならば覚悟を決めて、言い訳無用でやるべきだ。 そうででないなら。やるな。 スペック調査を十分に行う ポジショニング戦略と言うと、有名なマトリクスがとても印象的で、すぐにでもそれに取り掛かりたくなるものだ。実際そのように相談されることは非常に多い。 マトリクスに配置していくことをマッピングと呼ぶのだが、自分もすぐにでもマップを作りたいと思い、かつスペック調査とか本当にそんな事はどうでもいいのだ。と思うのであれば少し考えてみてほしい。どこに何があるか分からないのにどうやって地図を描くのだ? 競合のスペックは地形であり 自社のスペックは現在地だ そして、カテゴライズされたニーズは方角である つまり、十二分にスペック調査を行う事は、ポジショニングを作る上で根底になる土台なのだ。スペック調査をほどほどにやっている状態でポジショニングするのは、目隠しで高速道路を走るようなものだ。私ならしない 具体的なポジショニング方法を知る やる事をやった上で、競合のニーズや自社のニーズを発見・提案出来ないのであれば、ほんの少しのヒントを与えてやれば良い。ポジショニングの方法は主に4つに分類される。これはつまり差別化の種類であって、差別化はこのどれかに分類される 対抗型 便乗型 非定型 類型派生型 対抗型ポジショニング 既存の商品やブランド、旧コンセプトに対して、対抗する位置付けでポジショニングする方法である。iPhone7.iPhone8.iPhoneXなど、新しい型番で、古い型番を打ち消していく方法は、過去の自社商品を超えていく場合に多用される。 そのほかでは、無糖ソーダ、無糖コーラ、飲みやすい青汁、豪華カプセルホテル等、元々のイメージの反対の価値を提供する。 便乗型ポジショニング...

SKU管理の方法

SKU管理の方法

amazonで販売するするEC通販事業者が、はじめに意味が理解できずに混乱してしまうものの一つが「SKU」だ。読み方は「エスケーユー」。当然、様々な複数の要因を加味して、複合的の考えれば自ずと効率の良い形が見えてくるのだが、はじめの段階からそれを想定することは難しいので、効率の良い形を提案したい。 管理が必要になる番号の種類 将来的に管理が必要になる番号は主に下記の3種類となる。 JANコード メーカー型番 SKU JANコード OEMは、本質的に生産を外部委託しているだけで、業態としては「メーカー」となる。この場合商品が一般市場に流通した時に管理できる「統一規格」というものが必要になる。日本ではその統一規格としてJANコードが使用されている。 JANコードは「どの事業者の、どの商品か」を表す、世界共通の商品識別番号です。 JANコードは、商品のブランドを持つ事業者が、当センターから貸与されたGS1事業者コードを用いて、商品ごとに設定します。 通常、バーコードスキャナで読み取れるように、JANシンボルというバーコードシンボルによって商品パッケージに表示されます。 JANコードとJANシンボルは世界共通の仕組みであり、多くの国で使用されています。 JANコードは日本国内での呼び方です(JANとはJapanese ジャパニーズ Article アーティクル Number ナンバーの略)。 国際的にはEAN イアン(European ヨーロピアン Article アーティクル Number ナンバー)コード、あるいは、GTIN ジーティン-13、GTIN-8と呼ばれます。 参考 : JAN ジャンコード(...

ポジショニング戦略で最初にやるべき情報収集・競合分析

ポジショニング戦略で最初にやるべき情報収集・競合分析

ポジショニング戦略は、それを行えば全て解決するような魔法の杖ではない。必要な事は、綿密な競合分析、対になる自社の商品分析、ニーズの分析、ウォンツの分析、そしてそこから導き出される、顧客すらも想像し得なかったニーズの発見こそが最大の目的だ。 そのために最初に必要な事は事実関係の確認だ。つまり競合のスペック調査が必要だ。 競合のスペック調査は、簡単にできる人と、全く簡単と感じない人がいるようだ。これは単純に能力の問題ではなく、今までそういった作業に携わってきていないだけだと思われる。家電カタログのスペック表のようなものをイメージしてほしい。それに競合各社の情報を追加していくだけだ。 途方も無い作業のように思えるかもしれないが、たったの2Stepである。 表作りの基本原則 ExcelやGoogleスプレッドシートの基本的な作成方法で、やってはいけない事。というのがいくつかある。 1行目とA列は、タイトルと項目にする。 どちらをタイトル、行にするかは収集するデータで変更する テキストやセルの色付などのデザインはデータを集め終わってから行う 一つのセルに「文字」「数字」を混在させない 一つのセルには一つの入力値 ¥,%,$などの記号は、書式設定で行い、直接入力は数字のみにする 原則、記号はタイトル行のみ、入力欄は数字のみ 「1」 「1,000」 「商品名」 「1」(全角文字数字はNG) 「1,000円」(文字と数字が混在) 「1.000円」(カンマとピリオドを間違えている) 「分量1、分量2」(一つのセルに複数の要素を入力している。この場合は項目を分割する 行が少なく、列が多い状態にするのが基本だ。表は縦に伸びるほうが見やすい Step1 : 収集すべき項目を書き出す A列と、1行目に収集すべきデータの項目名を書き出そう。ポジショニングで作成する競合調査の場合あ、競合の項目を横に並べたほうが良い。理由は、ここでの調査内容がそのまま商品ページの比較表の項目になるからだ。 競合の商品ページは単位が全て異なることが多い。それを平らにしてあげよう 商品ページでは複数の項目が同じ欄で表示されてる事が多い。それを分割してあげよう まずはこの状態でデータ収集行おう。多くの場合、調査すべき項目を加筆修正する必要が発生するはずだ。それらを全て出し切ってから表示を見やすく変更してあげると作業工数が減る。 Step2 :...