ベンダーエクスプレスが一般公開されて、いわゆる一般セラーでも、アマゾンに商品を卸して販売できるようになりました。こうなると、もうベンダーでやるしかないよね!?的な考えになるのですが、実際やってみて一長一短があり、むしろセラーセントラルの方が良いなと感じた次第です。
ベンダーエクスプレスとは?
ベンダーエクスプレスは、通常バイヤーを通して契約を行い、商談で卸価格の決定を行っていた(ベンダーセントラル)のセルフ版です。セラーとして、顧客と直接取引するのではなく、Amazonに商品を販売し、のちの販売はAmazonに行ってもらう仕組みです。基本的にセルフなので、価格などは自動的に決まるような仕組みになっているようです。ちなみに私が知ってるのは、基本的にベンダーセントラルの方なので、多少違いはあるかもしれません。
楽ベンダーエクスプレスは2018年にサービス終了します。
ベンダーエクスプレスのメリット
強力なカタログ修正権利
カタログの修正権利は、セラーが一番弱いです。一般的には下記の通りとなっているようです。
- Amazonの中の人
- ブランド登録セラー
- プラチナアカウントセラー
- 通常セラー
がしかし、どうやらベンダーの方は、Amazonの中の人よりも権利が強いっぽいんですね。そのかわり、規約は順守するように強く求められますが、セラーセントラルの担当者よりも強いような気がしています。まぁメーカーですからね。当然です。デメリットは、とにかく遅い。
強力な広告配信機能
ベンダーとして配信できる広告は、AMSという名称の広告サービスがああります。
- スポンサープロダクト広告
- 商品ディスプレイ広告
- スポンサーブランド広告
上記の3つがありますが、セラーが使えない広告プランは2番の商品ディスプレイ広告になり、セラーが使えない期間は競合が少ないためかCPCがとてもやすい傾向にあります。
eelのクライアントは商品ディスプレイ広告が使えるようになります。
FBAよりも強力な即日配送機能
ベンダーの場合は、納品先のFCを指定されるので、注文者の住所とFCが遠い理由で、配送日が伸びることが少なくなります。例えば、神奈川のFCの在庫を、九州で注文すると、やはり到着までに2日かかるのですが、鳥栖のFCに入庫していれば、即日、もしくは翌日配達になります。CVRが変わりますね。
セラーよりも強力で充実した商品詳細ページ
セラーの商品詳細ページよりも充実した内容で制作が可能です。しかしながら、これが有料なんですよね。なんでやねん。確かに強力ではあるんですが、金額がかなり高額なので、セラーの商品詳細ページでも良いような気がします。デメリットは有料、そして、とにかく遅い。
Aプラス商品詳細ページ。というのが正式名称です。セラーではです。ページ自体は非常に強力ですが、いかんせん閲覧数が少ないですからCVRに与える影響は意外と少ないかもしれません。ただし、やるかやらないかで言われれば、マストであることに変わりはないでしょう。
セラーセントラルのメリット
2週間の早い入金サイクル
ベンダーは3ヶ月後です。これって結構死亡レベルでやばいんで、一番参入障壁高い部分じゃないかなと思ってます。セラーは2週間。プラチナアカウントはさらに早く一週間なので相当強力です。そもそも2週間というのもあ、他に類を見ない素早さなのではあります。
プラチナアカウントの入金サイクルは1週間です。
最大化されている粗利金額
ベンダーは、実勢売価からの6掛けか7掛けくらいになるので、ベンダーの方が粗利が圧迫されます。今まで1000円で売ってたものを、800円でよこせ!と言い出すわけですから、ヤクザみたいだな。と思っています。セラーは通常の販売手数料を支払えば良いので、手残りは高い。カテゴリーによっては、楽天の方がいいかもしれませんね。
ただし、粗利率は上がる傾向が強いです。粗利率の計算は、
粗利額 ÷ 販売価格ですから、卸価格になると、販売金額が下がりますので、粗利額は減って、粗利率は高くなるのです。
自社でコントロールできる配送コスト
ベンダーは、納品先FCを指定され、買取なので少量ずつしか注文が来ません。なので、毎回あちこちのFCにちょっとずつ注文がくるので、送料がバカ高くなります。FBAは、個数が許す限り、一括で納品できるので、配送コストを削減できます。配送スタッフのコストも考えると、結構なメリットであることに気がつきます。しかしならが、保管手数料はベンダーでは発生しません。
基本はロット数1での初期登録ですが、交渉によりロット数を変更可能です。
全てにおいてベンダーよりも素早い対応・反映
ベンダーはとても強力。しかし遅い。とにかく遅い。セラーの商品情報の変更なんかは、基本的にすぐ反映されるので、これに慣れてしまうと、ものすごいデメリットのように感じます。同時に、セラーにとっては、これはとてつもないメリットであったと気がつくことが出来ます。
まとめ
プラチナアカウントが最強です。
どちらにせよ、一長一短ありますので、うまく使い分けるのが良いという結論になりますね。最初はベンダー使って、ガッチガチに固めておいて、回収のターンになったら、セラーアカウントで回収というのが良いかと思いました。有名な会社で、最初はベンダーでやってたのに、あとから自社のセラーアカウントで販売するところとか結構あったので、利益を考えるとそうならざるを得ないなと感じます。
eelのクライアントはプラチナアカウントが開設できます。