粗利率の計算方法と、ROI(投資対効果)の計算方法

粗利率の計算方法と、ROI(投資対効果)の計算方法

今月はどのくらい儲かったんだろうか?実は多くの場合、いくら儲かったか良くわからない状態でビジネスをしているのが、輸入ビジネスの業界の特徴です。よくわからないというのは、そもそも計算していないか、計算の方法がわからないか、客観的に見た場合に計算方法が人によって違うという事があるともいます。明確な指標を理解できると、安心してビジネスを行うことができます。

粗利の計算

発注を行い、実際に商品が入荷し、販売した後は、その粗利の計算を行う必要があります。粗利の計算は難しいものではなく、販売金額 - 原価 = 粗利 の計算式で導きだすことが出来ます。しかし、原価とコストの計算は多少複雑かもしれません。

粗利の計算式

販売金額 - 原価 = 粗利

原価の計算方法

原価は、商品の原価を指します。輸入ビジネスでしたら海外から商品を輸入するので、常に為替の変動があり、輸入するたびに原価の計算をする必要があります。その他、関税、保険料、輸入送料等を含めた、会社に商品を入庫させるまでに発生したコストが原価となります。(消費税はまた別)

原価の計算式

原価 = 商品単価 + 関税 + 保険料 + 送料+ その他輸入に必須の経費

販売コスト

販売コストとは商品を販売する際に発生する費用のことであり、モールの手数料、エンドユーザーへの配送料や梱包費用等が含まれますが、これは一般的には原価には含めません。税理士にも確認されてください。

粗利率

粗利率の計算は、粗利 ÷ 販売価格 です。 粗利 ÷ 販売価格 - 販売コスト の場合は、悩ましいですが「利益」と呼ぶのが妥当かと思います。詳しくは直接メッセージいただけるか、試算表のない役を確認して税理士と話し合われると良いかと思います。ポイントは、管理会計と財務会計です。

粗利率の計算式

粗利 ÷ 販売価格

ROI(投資対効果)

粗利 ÷ 原価 とすると、ROIという数値指標になります。投資とか、広告の業界で頻繁に使われる用語のようですが、輸入ビジネスでも使っていい指標かなと思っています。

投資とい名目の輸入ビジネスならROIがわかりやすい

輸入ビジネス始める方って、やっぱり儲けたいとか、資産を増やしたいとか、そういったスタートなんですよね。で、もとでは○○万円!みたいな感じです。私が始めた時は30万円でした。やはり資本は限られていますから、いくら投資したら、いくらリターンがあるのか?っていう意味で、ROIを計算するのもアリだと思っています。5000円で買って、1000円儲かれば20%、5回売買すれば元手は倍になります。同じ数値でも、5000円で買って10000円で売って、1000円儲かれば、粗利率は10%なんですね。全然違う数値です。

ROI(投資対効果)の計算式

粗利 ÷ 仕入原価

物販ではどっちを重要視すべきか?

粗利率です。税務を税理士さんにお願いするようになると、損益計算書を見るようになります。最初のうちこれを読むのが本当に嫌だったんですが、これを正確に読めるようにならないといけません。 税金に関わってきますのでとても重要なのです。損益計算書では販売価格の積が「売上」になります。これから原価を引いたら粗利になって、粗利から経費を引いたら利益になります。ここに法人税がかかります。そもそもROIとは計算の方法が違うので、このことを考慮に入れて、粗利率を重視した方が良いと思います。