価値とは何か?
顧客が本当に求めているのは、機能や価格ではなく、“感情の変化”である
序章:なぜ私たちは「価値」がわからなくなるのか?
■ 「価値を届けよう」と言われるけれど…
ブランドマネージャーにとって、「価値」という言葉は日常的に飛び交います。
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「価値ある商品を企画しよう」
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「ブランドの価値を伝えたい」
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「お客様にとっての価値とは何か?」
どれも正しい。けれど、ある時ふと、こう思うのです。
「……そもそも、価値って何だっけ?」
■ 価値という言葉が“空中分解”する瞬間
最初は自分なりに理解していたはずなのに、
分析を重ね、施策を繰り返し、会議を乗り越えていくうちに、
いつの間にか「価値」という言葉が使っているのに、つかめないものになっていく。
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スペックが優れていることが価値?
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コスパがいいことが価値?
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感情に寄り添うことが価値?
どれも正しい。でも、どれも“それだけ”じゃない。
そうして、頭の中で「価値って、なんなんだ……」という霧がかかり始めるのです。
■ わからなくなるのは、むしろ“成長している証拠”
これは、あなたが「商品を売る人」から「価値を届ける人」に変わろうとしている証です。
売上だけで物事を語っていた時代は、価値を深く考える必要がなかった。
でも今、あなたは「ブランドとして、何を届けるべきか?」という問いに向き合おうとしている。
価値に迷うことは、価値に近づいているということ。
だからこそ、あらためて価値を“自分の言葉”で定義し直す必要があるのです。
■ このガイドの目的
このコンテンツは、**「価値って結局なんなのか?」**にもう一度向き合い、
単なる言葉としてではなく、仕事の軸として価値を扱えるようになるための再定義の旅です。
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感情とは何か
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顧客は何を求めているのか
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商品は何を媒介しているのか
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価値はどこに宿るのか
「わからない」に共感しつつ、でも「わからないまま」にしない。
このコンテンツは、“価値の感覚”を思い出し、言語化し、
もう一度、価値を届けるために立ち戻る場所として存在します。
■ はじめに、あなたへ
あなたが「価値って、わからなくなった」と思ったその瞬間から、
この旅は始まっています。
ようこそ、“価値を問う人”の世界へ。
ここから先は、あなたの中に眠っていた問いを、
あなた自身の言葉で起こしていく時間です。