WICAD Step 4|Asana:仕組みへの実装と運用設計
― 合意した業務を“回る仕組み”に落とし込む ―
■ 合意はスタートであり、実行は「仕組み」で管理されるべき
意図(Intent)が伝わり、
フロー(Workflow)が構造化され、
認識が一致(Consensus)したとしても、
それらはあくまで“準備段階”です。
業務を“動かす”ためには、実行と管理の「設計」が必要です。
つまり、それをタスク管理システム(Asanaなど)に正しく落とし込むことが、Step 4 です。
✅ なぜAsana(などのタスク管理ツール)が必要か?

📌 Asana実装時に設定すべき要素

🧠 ポイント:Asanaは“運用インフラ”である
Asanaは「タスクを登録する場所」ではなく、
**“業務が自律的に回るための運用設計の土台”**です。
以下のような観点で設計することで、単なるToDoではなく“動く仕組み”になります:
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繰り返し設定でルーチン業務を固定化
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テンプレート化で再利用・展開を容易にする
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担当交代を前提にした記述で継承性を担保する
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タグやセクションを使って進行・重要度を視覚化する
✅ 管理職が担うべきこと:Asana設計レビュー
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部下が作成したAsanaタスクを「動かせる構造」か確認
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「意図」「判断」「期限」「成果物」が抜けていないか確認
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チームで共通化された“記述ルール”を設ける(例:5W1H記述、リンクの添付ルールなど)
🎯 まとめ:Asanaは「渡した業務が、自走するためのインターフェース」
意図・構造・合意で設計された業務を、
実行・継続・引き継ぎまで持っていくには、“運用の仕組み”が不可欠です。
それが、Asanaです。
意図を設計し、構造を渡し、合意を取り、
運用に落とし込んではじめて、仕事は“任せた”ことになる。
次のセクションでは、
Step 5:Delegation|仕事を人ごと“引き継ぐ”フェーズへと進みます。